菊の香や
高原のオアハカで、修道院を改築したホテルに泊まった。

改築といってもほとんどそのままで、

ドアの所から尼さんが出てきそうなホテルだ。

夕食を静かにとっていると、ここの土地の人だろう。

家族連れでテーブルを囲んでいる。

父親らしき人が、ウエイターに何か小声で言っている。

しばらくするとギターをもった男たちがやって来て、

誕生日の歌をギターの伴奏に合わせて歌い始めた。

もちろんスペイン語で。娘の誕生日なのだ。

小さな女の子は、ちょっと照れながらも本当にうれしそうで、

父親はそれ以上にうれしそうだ。

娘の誕生日に生演奏のハッピーバースデー

ここでは、一本の菊の花にも熱い思いががある。

華やかさがある。