草の王国
メリダの飛行場に降り立ったとき、

この飛行場は

草の中に埋まっているように見えた。

熱帯の激しい植物の成長が、

何もかも飲み込んでしまいそうだ。

こんな所に

どんな王国を築こうとしたのだろう。

「おい、そこの石ころよ、教えろよ」

遺跡はどんどん植物に食われて、

誰も知らない。

誰も憶えていない。

黄色い花がゆらゆらと揺れている。